食に関する(´ω`) 5
わたしたちの日常生活のあらゆる細部に評論家が介入し、わたしたちは彼等の批評性を通ずることなしには「息もつけない」ありさまであるから、その味覚についてもまた、彼等の判断するところに委ねざるを得ないのだ、とする考え方もあります。
どの考え方が正しいのかは、今のところ誰にもわかりません。
しかし少なくとも現在、料理評論家の方に食物の味の良否を判断するはっきりとした規準があるから、わたしたちがそれを受け入れているのではなく、わたしたちの方にそれがないから、単にそれを反論出来ないでいるに過ぎない、という事実は否定しようがないのです。
かつて彼等が毒見役であったという記憶から、わたしたちは彼等に対して潜在的にうしろめたく感じているのであり、彼等もまた、無意識であるにせよ、そこにつけこんでくるのです。
偏食を矯正せず、「美味いか不味いか」ではなく、「好きか嫌いか」だけを固持することが、彼等をのさばらせない唯一の方策ではあるのですが・・・。